「料理が苦手で、楽しめない…」
こんな悩みを持ったHSPさんは多いです。
これまで学んだこともない料理、頑張りたいのに上手く作れず、落ち込んでいませんか。
・家族や恋人に美味しく食べさせたいのに、反応がいまいちでツラい
・自炊して節約、時短につなげたいのに、上手くいかない…
今回の記事では
- HSPさんが料理を苦手にする理由
- 実はHSPの特徴は料理に向いている
- 料理嫌いを克服する3ステップ
についてご紹介していきます。
私は強度HSPで、非HSPの恋人と同棲をしています。
共働きで時間は無いものの、家事代行サービスや宅配を頻繁に使うほどの金銭的余裕もありません。毎日の自炊が健康にも節約にも良いと分かっているからこそ、料理が上手になりたいと考えていました。
今ではHSPの自分を受け入れることで、無理せず料理が楽しめています。
今回は、HSPさんが料理が苦手な理由を知って、料理嫌いを克服していくためのステップをご紹介していきます。
HSPが料理を苦手にする理由はその特徴にあり
まずはHSPさんが料理を苦手な理由を考えてみましょう。
HSPとは「High Sensitive Person」の頭文字を取ったもので、「繊細すぎる人」のこと。このHSPの気質を持った人は約5人に1人の割合で存在すると言われています。
料理が苦手な理由は、以下の3つ。
- マルチタスクが苦手
- 失敗すると自分を責めがち
- 喜ばれないと自己肯定感が下がる
マルチタスクが苦手

HSPさんの大きな特徴として、以下のことがあげられます。
「一度にたくさんのことが起こる・短時間に多くのことをしなければならない・一度にたくさんのことを頼まれる」といった状況になると、不快になったり、うろたえたり、イライラしたりする。
STUDY HACKER
これ、まさに料理することが当てはまるんですね。なぜなら料理って、
- メニューを考えて
- 買い出しするものをリストアップして
- 購入して
- 下処理して
- 冷蔵庫に収めて
- レシピを見つけて
- 作業工程を頭の中で確認し
- 危ない包丁を使用しながら
- レンジ、ガスコンロを同時に使い
- 温度、味の変化に気を使って
- いただきますのタイミングに合わせて盛りつけし
- 余ったら明日に回せそうか考えて…

多すぎだよ!!
食べるまでの工程において、考えることが盛りだくさんの上、同時並行で物事を進行していく必要があるからです。
限られた時間の中で栄養を考えたメニューをおいしく作るのって、特にHSPさんにとっては至難の技なんですよね。
失敗すると自分責めがち

少しでも自分の中で失敗してしまうと、「まあいっか★」と思えず、本気で凹んでしまうのがHSP。
- 自分の手際が悪いからだ
- なんでミスしてしまったんだろう
そんな思いが頭をぐるぐる。
「失敗したらどうしよう」「怖い」
という不安がある状態で料理をスタートさせてから、いざ失敗するとさらに自分を責めて落ち込んでしまいます。
相手を満足させられない

相手との食卓を囲む上で、HSPさんにとっての料理は
相手に喜んでもらいたい!
という気持ちが強く出る行為。
「頑張って美味しくつくらなきゃ!」と身構えて限られた時間の中で作ってみたメニュー。相手から思ったような反応がもらえないと落ち込んでしまいます。

自分の料理では相手を満足させてあげられないんだ…
と考え、自己肯定感を下げてしまうんです。
HSPさんが料理を苦手なのは当たり前。自分を責める必要は無いんですよ。いきなりマルチタスクを得意にしろと言われたところで、なかなか克服はできません。
かといって、家事代行サービスを頼んでみるほどの金銭的余裕もないのが、正直なところです。
【HSPの特徴】実は料理に向いている!「繊細さん」の強み
しかし、意外なことにHSPさんの特徴をさらに分析してみると、実はHSPの特徴が料理に向いているんだってこと、知っていましたか?
深く考えて学習することが得意だから

HSPさんは、深く物事を考えることが得意です。普通の人だったら見落としがちな小さいことでも、「どういうことだろう」って、深く考えたりしていませんか?
HSPの人の脳では「ミラーニューロン」が特に活発に働いています。
ミラーニューロンとは、模倣を通して学習したり、他者の行動の意図を理解・予測したり、共感したりする際に働く脳の神経細胞ネットワークのこと。
STUDY HACKER
HSPさんは脳の仕組みからして、反復して学習することが得意(無意識にできてしまう)といえます。
レシピをみて何度も作って習得していくことが、料理においては大切です。HSPさんは、その努力を人よりもラクに出来てしまう素質があるということ。
繊細な感覚を活かせるから

HSPさんは人それぞれ、繊細な五感を持ち合わせています。感覚の深さに個人差はあれど、視覚や嗅覚が人よりも敏感な方は多いです。
料理ではまさに、その五感が必要です。味覚だけでなく、
- 「おいしそうな見た目にするには…」(視覚)
- 「これはいい匂いだ」(嗅覚)
- 「温度は適切かな(触覚)」
- 「音がするから火力を弱めよう(聴覚)」
など、体中の感覚を使うことが求められます。繊細な感覚を持っているからこそ、総合的にクオリティの高い料理をつくることのできる資質を持っていると言えるんです。
まさに料理は、HSPの特徴を最大限活かせるチャンス。
相手の感情に細かく気がつけるから

料理をおいしく作るモチベーションは、相手の喜ぶ顔を想像することです。
「相手が苦手そうにしてるな」
「この味付けは好みなのかな」
共感力の高いHSPさんは、恋人と一緒に食卓を囲むことで、パートナーの好みが手にとるように分かります。
また、
- 朝だから早くエネルギーになるように糖質を多めにしてあげよう
- 昨日は飲みすぎたようだから、胃腸に優しいメニューにしよう
とHSPさんだからこその細かな気遣いができることで、相手を喜ばすことが得意なんです。
HSPの特徴を活かして料理を克服!具体的な3ステップ
それでは実際にHSPの特徴を生かして、料理嫌いを克服していく3ステップをご紹介していきます。
かんたん手順で自己肯定感を上げよう
家電でマルチタスクを減らそう
手順にしたがって繰り返し学習しよう
ミールキットを使ってみる
自己肯定感を下げがちなHSPさん。
まずは
- 料理をする自分はすごい
- 自分が作った料理は美味しい
という自信を持つことから始めてみましょう。自信が無いままでは相手の反応も素直に受け止められませんし、モチベーションも上げられないからです。
そこでオススメなのが「ヨシケイ」や「Oisix」から発売されている、ミールキット。すでに調味料や食材が準備されたキットの状態で配達され、かんたんな手順で立派なメニューが出来上がります。
ちゃんと美味しいミールキット/ヨシケイ

一人あたり一食300〜500円ほどの値段で、短い時間で確実に美味しい料理が作れます。
最近の #Oisix様から送られてきたミールキットと、自炊ご飯。
Twitter
お料理している時間が楽しくてしゃーない。もっと色々極めたい!
ミールキットを使うことで、
- 自分の手で調理したという満足感
- 作った料理が美味しいという自信
を得ることができます。デリバリーや家事代行サービスでは代替できない長所です。
ミールキットを何度か使ってみたら、次はスーパーで売っている「合わせ調味料」を活用していくのも手です。
ゼロから自分で調達しなくても、自分で作ったという自信を徐々に持てるようにしていくことがコツです。自分で作るとなるとその分期待値も高くなります。
「合わせ調味料、案外いけるじゃん!」「でも作ったのは自分だ!」という、小さな自信を積み重ねていくことです。
時短家電を利用
何度か市販の味付けで料理をすることに慣れてきたら、次は時短家電の導入を検討してましょう。

家電は高いし、使いこなせる自信が無い…
と不安に思うかも知れません。しかし時短家電は主に家事の時間が取れず、手軽に美味しく料理がしたい方向けに作られているものです。積極的に活用して、苦手なタスクを減らしていきましょう。
- 電気圧力鍋
圧力を利用して、時短で美味しいメニューが放置したままつくれます。自動でメニューに適した調理をしてくれるため、材料を入れるだけで完成しちゃうんです。
- スチームオーブンレンジ
水蒸気の力を使って、高度な調理方法が可能。焼くだけでなく、蒸したり揚げたりできるモデルもあります。鍋でいちいち自分で調理する必要がなくなります。
- フードプロセッサー
食材をかんたんに混ぜたり細かく出来るので、下処理がラクに済ませられます。包丁やまな板の掃除も不要に。
時短家電を使用することで、結果的に
- ムダな時間の節約
- 工程を簡略化できるので、マルチタスクが減る
これでHSPさんにとっても、かなりの労力を減らすことができます。すべて自分でやる必要は無いんですよ。
家電をいきなり購入することが不安ならば、まずはレンタルしてみるのも手です。
CLAS|月400円〜家電のサブスク
レシピ本を正しく活用する
時短家電で自分の手間を減らしながら、料理をすることに慣れてきたら、徐々にレパートリーを増やしていきましょう。コツは、レシピ本通りに作りながら、何度も練習すること。
料理が苦手な方は、
「これって何の意味があるの?」
「もう少し調味料を足した方が良い気がする…」
と自分で色々と考えてしまいがち。
レシピ本を選ぶ際には、
- 初心者のレシピを寄せ集めた「人気100」のような本より、きちんと料理研究家によって監修されている
- 文字や完成図だけでなく、過程の写真をきちんと載せている
といった点を選んでいきましょう。 効率よく作れるよう、手順がわかりやすくまとめられているし、作る前に自分の頭のなかでリピートしやすいからです。
上記いずれも、経過がわかりやすくまとめられており、おすすめレシピ本です。お気に入りの本を一冊選んだら、後はそれを繰り返し作ってみましょう。ひたすら練習していくことで「料理が得意!」につながっていきます。
【まとめ:HSPで料理が苦手】特徴を生かして徐々に料理を克服しよう
HSPさんが料理を苦手と感じてしまうのは当たりまえ。なんで自分はできないんだろうと責める必要はありません。
しかしHSPさんはクオリティの高い料理が作れる特徴を持っていることを知っておくだけで、だいぶ気が楽になるはず。
- 深く考えて学習することが得意だから
- 繊細な感覚を活かせるから
- 相手の感情に細かく気がつけるから
毎日の家事のこと、徐々に苦手意識を克服していければOKです。
自分を責めずに、ちょっとずつ上手くなっていきましょう。
以上、「【料理が苦手なHSP】上手に作る才能あり!3ステップで克服しよう」でした。
コメント