一人が好きすぎて、パートナーと暮らせる気がしない…
恋愛や結婚を考える上で、必ずといってもいいほど出てくるHSPさんの悩み。家族でさえ気を使う自分が、ましてや他人と暮らすなんて大丈夫かと不安になるのも、仕方ありません。
今回は一人が好きすぎるあなたへ、ラクに暮らせるコツをご紹介していきます。
筆者は強度HSPの20代。非HSPの夫と暮らしています。
兄弟がおらず、小さい頃から一人でいる時間が何よりも気楽でした。
HSPであることを知った過去
そんな自分が一年同棲して結婚した今、思うこと。それは、
夫とふたりで暮らせて、幸せ!
もちろん相手との相性も重要です。しかし、HSPさんは一人でいると落ち込みがち。
適切な環境を整えれば、パートナーと一緒に暮らすことで、相手からの愛を感じ、自己肯定感も上がるんですよ。
同棲を前に不安になってる繊細さんは、今回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
HSPでも同棲するべき理由や、実際のお部屋選びや環境づくりまで、まとめて解説していきます。
HSPの同棲はメリットだらけ
HSPとは「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で、直訳すると「繊細すぎる人」。
特徴としてはこんなかんじ。
- 物事を深く考えすぎる
- 過剰に刺激を受けやすい
- 共感力が高く、感情に振り回される
- 些細なことにも気づきやすい
病気ではなく、生まれ持った性格です。「自分のことかも…」と感じた方も、多いのではないでしょうか?
実はHSP、日本人の約5人にひとりが当てはまると言われています。
HSPの特徴や対処法
楽しみ…なはずの同棲生活がブルーに感じてしまう理由は、
①気を使いすぎてしまい疲れる
②相手の機嫌に左右される
③常に相手の視線気になってしまい自由にできない
以上の3つの理由からです。
筆者も、結婚前の一人暮らしで自由を楽しんでいました。
今の夫と婚約が決まってから、同棲する…となった段階で、楽しみよりも不安のほうが大きかったです。
実際に一緒に暮らしてみると、お互いのこだわりがぶつかり合ったり、生活リズムが合わずに疲れてしまったりしました。
そもそもHSPさんは脳科学上、恐怖や不安を感じやすい「扁桃体」が敏感に反応すると言われています。

他人と暮らすことに、人以上の不安を感じてしまう。
血のつながった家族にさえ気を使うのですから、もうこれは治りません。
しかし、時が経つにつれ…だんだんと気が合い、一緒にいないと寂しい、一人の生活には戻りたくないとまで思うように。
結婚までしてわかったのは、HSPさんの同棲は、
刺激が少なく過ごしやすいお部屋づくりが、その後の生活の鍵をにぎる!
ということ。その上で、一人の時間をしっかりと満喫することです。
ちょっとしたことで落ち込みやすいHSPさん。環境を整え、相性の良い恋人と暮らすことで愛情を感じ、不安に悩まされる恋愛から脱却することができます。
同棲するメリット
HSPさんの引っ越しで気を付けたいポイント
二人で暮らすと決めたなら、まずはお部屋探しからスタートです。
引っ越しって、さまざまことを一度に考えなければならないから、混乱してしまいがち。それでもやり直しはきかず、お金もかかるのでやり直しは避けたいところです。
同棲といえば、間取りの選び方は最重要。

1Kは狭いから、1LDKか、2DKか悩む〜
HSPさんは「一人になれる空間」が絶対に必要です。この観点からいくと、部屋が2つ以上ある2DKを選ぶと良いでしょう。
他にも、引っ越しの際に見ておきたいチェックポイントとしては、以下の点があげられます。
- 風呂場やトイレと寝室が離れる
- あえて飲食店や駅近くを避ける
- キッチンとリビングが分かれる
- 日光の入る物件を選ぶようにする
いずれも、幸せな二人暮らし生活を叶えるのに必須の条件です。

引っ越しを3度経験してきた筆者としては、外せない!
お引越し出来を付けたいポイントは、以下の記事を参考にしてみてください。
【HSP二人暮らし】同棲間取りは2DK!引っ越しで気をつけたい事
聴覚過敏な方はこちら
刺激の少ないお部屋づくりで快適に暮らす
物件が決まってからが本番、HSPさんは人よりも感覚が過敏です。五感への刺激を抑えた部屋づくりをしていきましょう。
ここでのポイントは、
- 家にあるモノの絶対量を減らす
- 刺激を減らす
ということ。
自分だけで暮らしているならまだしも、同棲相手のモノも、一度に増えるお引越し。
モノを減らして刺激も減らす
インテリアは「足す」ことよりも「引く」ことで、統一感がでてまとまるものです。
全て必要!と初めから思わず、足りなければ他で代用できるし…と思えるくらいがスッキリ生活できます。

物足りないくらいで丁度いい。
一度に多くの情報を処理することが苦手なHSPさん。モノの絶対量を減らすことで、情報量も落ち着きます。
相手にすぐに「捨てて」と言いづらい時…まずは自分のものを減らすことから初めてみましょう。
片付け苦手なHSPさんはこちら
無意識に必要だと思いこんでいたけれど、本当に必要なのかな?と見直すいい機会です。
ゴミ箱、捨てました
テレビも持ってません
五感が過敏なHSP!お部屋作りでできる簡単対策
モノを減らすことで、情報量も減っていきます。そこで、次に取り組むべきは繊細な感覚への刺激対策です。
感覚には触覚(肌触り)、視覚(見る)、嗅覚(におい)、味覚(味)、聴覚(聞く)の五感があります。
HSPさんは人それぞれ、人よりも過敏に感じてしまう感覚があると言われているんです。
例えば、以下では触覚、視覚、嗅覚の感じやすい方へ、簡単にできる対策をご紹介していきます。
触覚が敏感な繊細さん
寝具は肌触りの良いものにする睡眠の質は生活を左右します。特にHSPさんは疲れてよく寝る傾向にあり。
睡眠の質のあげ方はこちらの記事でご紹介しています。
→【HSPはよく寝る】疲れやすくて睡眠過多?短くてもスッキリ休息
また、実際に身につけるものといったら、言わずもがな「服」。HSPさんは、見た目よりも着心地優先で選べるといいですね。
着てみたら洋服のチクチクが気になる…どんなにかわいい服でも、着心地が良くなければストレスに感じてしまうからです。
もし事前にレンタルして、着心地を確かめられれば、買った後のストレスはグッと減るはず…。
そんなサービスをご紹介した記事はこちら。HSPさんが服選びに疲れてしまう理由とともに、レンタルサービスのご紹介をしています。
→【HSP】買い物にぐったり疲れる理由!苦手な服選びはレンタルで
視覚が敏感な繊細さん
視覚は人間の7割の情報収集を担うと言われています。その分、感覚も過敏に感じやすいということですね。意識的に、目から入る情報を減らしていく事が必要になります。
- 調光機能のある照明を設置する
電灯一般的な電灯よりも少しお高めですが、一度購入すれば5年ほど持ちます。

その間の生活の質は格段に違う!
筆者の家では、夫の食事時は明るく照らして料理を美味しそうに見せ、自分だけがいる空間のときはかなり照度を下げています。
タイミングによって照度や色を調整できるのが嬉しい。
- 部屋のカラーは3色以内を意識する
インテリアを選ぶ際には必須のカラー使い。白、黒、茶など3色をベースに考えていきましょう。
カラフル過ぎて疲れないように、部屋の色を考慮しておくことが必要です。

視覚が疲れないようにしたい。
また、インテリアカラーの他に気になるのが、シャンプーや洗剤のパッケージ。説明書きの情報量も多く、置いているだけでなんだかゴチャッとした印象ですよね。
できる限り、いらない文字情報は減らしていきましょう。
たとえば、このようにパッケージ全体を覆ってしまえば、簡単シンプルに、視覚の情報を遮断できます。

わざわざシンプルな容器に詰め替える必要なく、上から簡単にかぶせて目隠ししてしまいましょう。
こういった製品を取り入れて、意識的に視覚からの情報を減らしていくことが大切です。
実際に使ってみました
嗅覚が敏感な繊細さん
洗剤は無香料タイプを選びましょう。化学的なニオイは、頭痛や吐き気の原因となることも。
また、物件選びの際に和室を選べば、畳が消臭効果も担ってくれます。
和室あり物件は家賃も下がりやすいので、節約の面でもおすすめです。
【嗅覚過敏】ニオイに敏感なHSPが家庭で出来る対処&おすすめ商品
【和室】畳ってダサい?賃貸二人暮らしでのメリットと掃除の方法
ニオイといえば、トイレの使用についても気を使いますよね…

自分が使った後、臭いって思われたら嫌だな…
二人暮らしのトイレ問題(ニオイ・音)についても、こちらの記事で解決策を徹底解説しています。
同棲HSPさんの「一人になりたい」は自然なこと
HSPさんが他人と暮らすにあたっては、刺激を減らすお部屋づくりだけでは足りません。必ず、一人の時間をつくることが必須になります。
パートナーとともに生活するのは楽しいけれど、毎日ハイテンションではいられませんよね。
共同生活においては、自分が好きなことだけして暮らすことはNG。相手のことも気使えるHSPさんなら、自然と良好な関係を保つことが得意です。
特に我が家で気をつけていることは、以下の4つ。
- コミュニケーションをしっかりとる
- 刺激には適切に対処
- 家事分担を明確にする
- 感情的な言い方をしない
実際に暮らしてみると、事前に感じてた不安は案外なんとかなります。大抵はHSPな自分が考えすぎて、雰囲気が悪くなってしまうんですね。
同棲生活を送る前に、事前に相手と悩みを共有しておくと楽かもしれません。
前もって知っておこう
また、どんなに大好きなパートナーでも、相手の気分に引きずられて、思ってもないようなことで落ち込んだりもします。自分も相手も機嫌よく過ごせるためには、一人の時間を積極的に取りに行きましょう。
相手のことは好き、でも一人になりたい。
そう考えることは、決して悪いことではありません。自分の心に正直になって、少しゆっくりと休むことです。
二人暮らしでも、一人の時間を
まとめ:HSPさんは環境を改善して幸せな同棲生活ができる
一人の時間が好きだけど、どんどんネガティブに考えてしまう、それがHSPさん。
実は同棲することで、愛情を身近に感じて自己肯定感も上がっていきます。

一緒に住むことで、気持ちが救われるんです。
感覚過敏にうまく対処していきながら、暮らしやすい環境を作っていきましょう。
以上、「【一人になりたいHSP】繊細さんの部屋作り・同棲メリットまとめ」でした。
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