恋人やパートナーがいるHSPさんは、相手からの言葉に、不意に傷ついてしまうことがあります。
深く考えず発した相手の言葉に、勝手に自分で傷ついているだけ…とわかっていても、モヤモヤと考えて落ち込んでしまうんです。
今回は、HSPさんが傷つきやすい言葉と、実際に傷ついたときの対処法をご紹介していきます。
筆者は強度HSPの20代で、非HSPの夫がいます。
そんなことで?!というくらい些細な言葉に傷つき、悩みます。
「今の言葉でも傷つくの?!ごめん…」と驚かれるのは日常茶飯事。
時々つらくて、ひとりで泣いてしまうこともあります。

自分って、めんどくさいなあ。
それでもパートナーと一緒に生きていくならば、ある程度受け流せるようになりたいところ。
大切なのは、自分だけで思い悩むのではなく、ふたりで解決していくことです。
HSPさんが傷つきやすいのは、当然のこと。
気にしすぎる自分がめんどくさい…そんな罪悪感を持たなくてもいいんですよ。
HSPは相手の言葉ですぐに傷ついてしまう

HSPとは「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で、直訳すると「繊細すぎる人」のこと。
共感能力が高かったり、不安や恐怖を感じやすい性格を持っており、約5人に1人が当てはまるとされています。
心理学的には、以下の4つの気質を持っていると言われています。
- 物事の考え方が深い
(Depth of processing) - 刺激に敏感である(Overstimulated)
- 共感しやすい
(Emotional reactivity and high Empathy) - 感覚が鋭い
(Sensitivity to subtleties)
これらのHSPさんの特徴は、それぞれの英語の頭文字をとって、「DOES」(ダズ)と呼ばれています。
人から言われた言葉に対して、過剰に刺激を受けやすく、言葉の意味を深く考えすぎて落ち込んでしまうといえるでしょう。

具体的に、HSPとさんが傷つく言葉を紹介していきます
関連記事:「HSPの人めんどくさい?」繊細な自分を嫌いにならない方法
間接的に否定してくる言葉

直接的な表現でなくても、含みをもたせた言い方ではHSPさんは、ネガティブに勘ぐってしまうのですね。
たとえば、こんな言葉。
「もういいよ、それで」
(自分は満足してないけど、めんどくさいから話したくない)
「君にはわからないよ」
(君には理解できないことだから諦めて)
「みんなそうだよ」
(君だけがつらい思いをしているなんて、わがままだよ)
カッコ内の本音を、自分で想像して辛くなってしまう。あるあるです。
これは特に、HSPさんの4つの特徴の中でも「Depth of processing」…つまり「深く考えすぎる」という点に、反応しているんですね。

よくこんなことを言われませんか?
「気にしすぎだよ」
「考えすぎだよ」
相手が気軽に発した言葉に傷つく…典型的なHSPさんのパターンだといえるでしょう。

ため息疲れるだけでも、相当しんどいですよね
関連記事:HSPはLINE苦手…恋人にも既読無視?めんどくさい理由と対策
暴言・口の悪い言葉

たとえばこんなワード。
- 頭おかしいよ
- バカじゃないの
- なんで分かんないの?
もちろんこういった暴言に傷つくのは当たり前です。しかしHSPさんは、自分に対して向けられる負のエネルギーを、200%にして受け取ってしまうんですね。人一倍敏感に、しんどく感じてしまいます。

受け流すことはできない…
言葉の強烈な負のエネルギーを感じたら、無意識に涙が出てしまう…なんてことも、あるあるです。
相手の言葉に傷ついた…HSPさんが取りたい行動

HSPさんは繊細な感情を持っていますが、どれほど繊細かは人それぞれ。いずれの場合も、相手は深く考えず、無意識に使っている場合があります。
パートナーから不意に言われた言葉に傷ついたなら、きちんと相手に「悲しい」と伝えることが大切です。

HSPは受け流すなんてできない
一人で傷ついて感情を飲み込むだけでは、また同じことを繰り返すだけ。パートナーにわかってもらうことが大切です。
「言わなくても傷ついているからわかってよ…」というのは、コミュニケーションの放棄です。
伝えないと分からないのは当たり前。これまで育った環境や、交流してきた人、触れてきたメディアによって、使う言葉は違いますからね。相手にとっては、傷つけている意識がないかもしれません。
発言にモヤッとした場合でも、「どういうこと?」「今のはどういう意味?」ときちんと聞きましょう。
どうせわからないから、と諦めるのは、こちらも相手を突き放しているのと一緒。

HSPなあなたが悩んでしまうだけです。
脳内だけで考えるのではなく、できればノートとペンを使って気持ちを可視化すると良いでしょう。
考えているだけでは、負の感情に邪魔されて、本心がわからなくなってしまうからです。
たとえばA4サイズの紙とペンを用意してみます。ひたすら頭のなかのモヤモヤを書き出してみましょう。
制限時間は1分間。
- 言われたことにどう反応した?
- なぜそう思ったのか?
- どうすればよかったのか?
- 相手にどうしてほしかったのか
書いていくうちに、どんどん思考が整理されてくるはずです。文字にすることで、自分の気持が具体的にわかるようになります。
HSPさんは感情を敏感に感じ取る分、自分が思っている以上に心が感情に支配されてしまいがち。
書いてスッキリ感情が整理されたなら、それをもとに相手に伝えていきましょう。頭のなかで考えて話すより、ずっとスムーズに会話できますよ。
言語化することが苦手な場合は、時間をおいて、LINEのメッセージで伝え合うのもいいかもしれません。
文章化することで感情が入りすぎず、気持ちを伝えることもできます。
そして最後に…書いて終わりではもったいない。思い切って紙をぐしゃぐしゃにして捨ててしまうことです。
HSPさんは元々、ネガティブな感情に引きずられやすく、うまく気持ちの切り替えができません。
紙に書いた感情を、ぐしゃぐしゃと丸めて捨てることで、視覚的にも処理出来たと実感できます。

思いの丈をぶつけた紙は、捨ててしまう!
今回ご紹介した方法は、書籍「0秒思考」を参考にしています。
感情の整理に役立つので、おすすめです。
まとめ:HSPが傷つくのは当たり前。傷ついた言葉は相手にきちんと伝えよう
聞いてもスルー、受け流す。そんなスキルはHSPさんにとって、かなり難易度が高いはず。
自分の中でモヤモヤと考えがちなHSPさん。感情を文字に書いて、相手にきちんと伝えるところから初めてみましょう。
パートナーとの生活の根本にあるものは、コミュニケーションです。

伝えなければ、相手もわかりません。
HSPの気質を刺激する、しんどい言葉に出会ったら、我慢しなくても良いんです。少しずつでも良いから、気持ちを伝えるところをスタートにしてください。
以上、「【HSP当事者が語る】繊細さんが傷つく2種類の言葉!パートナーとの対処法」でした。
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