事務職って楽って聞くけど、HSPの自分には向いてるのかな…
HSPな社会人さんは、仕事が自分の生活に与える影響は人一倍大きいですよね。ノルマがつらい職種から、まったり事務に転職したいと考えている人、または、「事務職として働いているけど、これってHSPとしてどうなんだろう?」と悩んでいる方は多いはず。
今回は、そもそもHSPに事務職は向いているのかという点を、当事者目線から深堀りしていきます。
筆者は強度HSPの20代OL。事務職に3年以上勤めてきました。
もちろん会社では、HSPであることを公表していません。

働きやすいところ、ツラいところを暴露していきます
20代の若い世代を中心に、ここ数年でフリーランス人口が増えています。しかし、まだまだ日本全体で見ても会社勤めしている方のほうが圧倒的に多いです。
HSPが事務職で働くメリット

そもそもHSPとは、「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で、直訳すると「繊細すぎる人」のこと。
共感能力が高かったり、不安や恐怖を感じやすい性格を持っており、約5人に1人が当てはまるとされています。
以下の4つは、HSPさんの特徴とされているものです。
- 物事の考え方が深い
(Depth of processing) - 刺激に敏感である(Overstimulated)
- 共感しやすい
(Emotional reactivity and high Empathy) - 感覚が鋭い
(Sensitivity to subtleties)
詳しく知りたい人へ
HSPさんはひとりが好きで、他人を意識しすぎてしまい、疲れがち。そもそも会社員として生きていくのにもハードモード。

働きたくないけど、働かなきゃ生きていけない…
とにかく心と体の健康を一番に考えましょう。
そんなHSPにとって、「事務職」で働くメリットとデメリットは、正直半々です。
向いていると思う面もあれば、「しんどいなー」と感じる面もあり。絶対に向いてる!向いてない!と断言はできません。
メリットとしてはこんな感じ。
- ノルマがない
ただでさえ、自分で自分を追い詰めてしまうHSPさん。ノルマが無いのはありがたいです。常に数字に追われて、達成できなかったらペナルティがあって…なんて考えただけで、本当にツラいです。
ノルマのせいで、精神的に追い詰められる場面は少ないでしょう。しかし、事務仕事にももちろん、〆切というのは存在します。金融業など、仕事によっては数字が一つ合わないだけで帰れないなど、営業職のノルマとはまた違ったストレスを負うことになります。
- 体力的な消耗が少ない
外回りが比較的少ないので、体力的にも耐えられます。職場によっては、事務職であっても会社内の移動が多かったりするので、一概には言えませんが、体力的にはラクです。
外部の刺激に敏感なHSPさん、外の天気や気温にも繊細に反応します。職場内だけで完結する仕事であれば、天候の変化によって体調を崩すことも少ないです。
低気圧が近いと頭痛がしたり、冬場には激しい冷え性に悩む人、熱中症になりやすい人など、HSPはとにかく繊細な体調管理が必要です。
HSPが事務職をするデメリット

事務職というイメージから「なんだか楽そう〜」と思われがち。しかし世間のイメージと、HSPさんにとって働きやすいかはまた別です。
たしかに営業職のように外回りで疲れてしまうことは無いけれど、事務職の気苦労は絶えません。
次は、HSPさんが事務職で働くデメリットを見ていきましょう。
まわりの視線がとにかく気になる

職場にずっといるので、周りの人からの視線が常に気になります。
- 仕事の調べ物でインターネットを立ち上げたけど、サボりだと思われない?
- 体調悪いけど、心配されたくないから態度に出せない…
- 仕事遅いって思われてないかな
目の前のことだけに没頭できるなら良いのですが、周りの人のことも気にしてしまう…HSPあるあるです。
関連記事:【周りに言えない】HSPが社内ニートを続けるデメリット6つ
一人になる時間がない

事務職は基本的に、トイレ以外で一人になるタイミングがありません。
常に誰かの目線を気にしながら、
- 人の会話
- 電話の音
- 怒られる声
- 行き交う足音
など、入れたくない刺激が不可抗力で入ってきます。
耳栓を付けるわけにもいかず、自分でコントロールできないのがツラいところです…

HSPさんにとって、一人になる時間は必須。
どんなに人前で明るく振る舞えるタイプでも、一人で落ち着く時間が無いとしんどくなってしまいます。
電話対応が多い

事務職はとにかく、電話対応が多いです。事務職HSPさんの中でも、特に苦手としている人が多いはず。
- 耳に障る着信音
- 保留して相手を待たせる恐怖
- 3コール以内にでなきゃという焦り
- 自分の声が周りに聞かれる恥ずかしさ
ただでさえ、声から相手のネガティブな感情を感じやすいHSPさん。電話対応は向いていないと言えます。
筆者も繁忙期は1分に一度電話が鳴るので、ストレスがすごかったです。
少しでも電話対応をラクにこなしたいHSPさん
他にも、そもそも昼休みでさえ一人になりにくかったり、苦手な人が隣の席配置でも我慢しなかればならなかったり、色々と事務職ならではの苦労が存在します。
また、営業職は顧客相手との交渉がメインですが、事務職は会社内部の調整がかなり重要。人間関係を敏感に気にするHSPさんにとっては、会社が自分の世界のほぼ全てになってしまいがち。

オフィスと家での、気持ちの切り替えがヘタ…
事務職が厳しいHSP会社員って、案外多いはずです。
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まとめ:HSPの事務職にもデメリットはある。我慢し続ける必要は無し
仕事って、人生の中でも大半を占める環境。自分が苦しみながらは働き続けていれば、心も体も壊れてしまいます。
HSPさんは人よりも繊細で、刺激に弱く、他人の目を気にしてしまいがちです。
- まわりの視線がとにかく気になる
- 一人になる時間がない
- 電話対応が多い
「HSPな自分には、なんとなく事務職かな〜」という視点で選ぶのは、危険かもしれません。

自分は仕事に何を求めるのか?
よく考えて、転職活動を初めて見るのもひとつの手です。自分の人生は自分で作り上げていきましょう。
以上、「強度HSPなOLが語る!HSPに事務職は向いてる?安易に選ぶのは危険」でした。
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